ハローギャラリー東京では2023年10月6日より21日まで、 濱田むぎ、ハン・ジミン、IRIS SAKAI、OLIの4名によるグループ展「疎通」を開催いたします。
Hello Gallery Tokyo is thrilled to announce "Sotsu," a compelling art exhibition featuring the works of four talented artists, Hamada Mugi, Han Ji-min, IRIS SAKAI, and OLI, starting from October 6th to 21st, 2023.
EXHIBITION|疎通
私たちの生活を一変させたパンデミックを始め、移り変わる社会の色は、時に孤立や分断を生み、我々のなにげない日常やアイデンティティそのものにも大きな影響を及ぼしてきました。展示タイトルの「疎通」とは、「塞がっていたものが滞りなく通じる」という意味を持ち、英語では "Communication"とも訳すことができます。それは、現代社会における他者との意思疎通に限らず、私たちが自分自身を顧みる行為でもあり、見えないものを想像する力でもあり、困難から抜け出す過程でもあり、全く新しい何かを作り出す姿勢でもあるといえるでしょう。今回、ハローギャラリー東京では、今を生きる多彩な作家たちによる、それぞれの視点から制作された作品をアンソロジーのように展示いたします。彼らの表現スタイルや物語背景、インスピレーションは異なるものですが、我々が生きている現代社会の多様性とコンプレックスを、それぞれの形で捉え、共有しています。 本展を通し、皆様が何かとのつながりを感じ、新たな「疎通」の形を自由に発見できる場となれば幸いです。
The echoes of isolation and division often drown out the harmonious melody of human connection, daily against the backdrop of the massive social changes starting from pandemic, has had a profound and far-reaching impact on our day to day lives, and our identities in various ways.
Under the title, "Sotsu(疎通)", which can be translated into English as "communication", the exhibition aspires to inspire a dialogue about the roles of communication in our lives and its potential to break through stagnation, misunderstanding or difficulties. It is an anthology of four young artists who, through their chosen mediums, have carved a path for themselves in this modern world. Each artist brings a unique perspective, style, and message that reflect their individual journeys and experiences. While their styles and narratives vary widely, they all share a profound ability to capture the complexities of the world we inhabit. The exhibition encourages visitors to freely explore new ways of connecting with one another and transcending the barriers that can stifle meaningful interaction.
ARTISTS
Hamada Mugi|濱田むぎ
Han Ji-min|ハン・ジミン
IRIS SAKAI
OLI
Hamada Mugi|濱田むぎ
1999 埼玉県生まれ。 2023年 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻 卒業。 魔法使いという設定の架空の少女「アリーシュカ」と、その周りの人物や環境をテーマに、作品の物語は展開されている。作家は、自身の日常的で何気ない体験からインスピレーションを得ており、それぞれのモチーフやキャラクターに反映させることで、ファンタジー世界の本質をキャンバス上に落とし込んでいる。同時に物質としての絵画の追求も行っており、創作されたキャラクターの新しい在り方を絵画表現からも模索し続けている。油絵具の厚み、煌めきは、作品世界の中の光源ともなり、その一筆一筆の重みは、魅惑的な世界に命を吹き込んでいく。ゆったりと夜が流れていくように、鑑賞者を日常と非日常が出会う新たな世界線へと連れて行ってくれることだろう。
Han Jimin|ハン・ジミン
2021年 弘益大学校絵画修士号修得 (韓国 ソウル)卒業。日常のありふれたシーンに潜む誰かの不安や流れる空気に触れるような描写が特徴。描かれる人物の後ろ姿には、魂の小さな震えや鼓動を聞き取れるほどの緊張感が秘められており、そのアプローチは、不安や孤独のなかに佇む静けさをもたらしている。人間の最も深い感情が言葉や表情のみならず、所作や姿勢、そして一人思考を巡らす瞬間に生まれることを体現しているとも言えるだろう。 淡い色彩に広がる景色と、後ろ姿という人物の匿名性は、作品世界へ鑑賞者が立ち入りやすい余白を生み出し、我々をいつかの儚い思い出や、誰かの言葉にならない一瞬の美しさへと導いてくれる。彼女の作品を通し、我々は見知らぬ誰かの吐息を聞き、言葉を超越した対話をすると同時に、孤独や不安、時に興奮の中に訪れる魂の静寂に出会うことができるだろう。
IRIS SAKAI
1999年東京都生まれ。2022年明治大学政治経済学部経済学科卒業。 大学では経済学を専攻し、専門的な美術教育を受けることなく、2021年から絵画を描きはじめた。当初はアクリルを用いてスケートボードやキャンバス、ボール紙などに描いていたが、現在は油絵具を使用した作品制作を主軸としている。 彼の作品は、人間の二面性を表現しており、作家は「人はみな自分の中に何人かの人間を持っている」と語る。フーディーをかぶった人物の顔の部分には表情ではなく風景が描かれ、背景も複数のイメージが組み合わされている。「顔」の無い彼らの視線を探していると、その表情は移り変わるようだが、その焦点は真っ直ぐと何かを見据えているようにも見える。作品に描かれる場面の数々は、鑑賞者に自分自身のアイデンティティや、隣にいる誰かの新しい側面に向き合う視点を与えてくれるだろう。
OLI
広島県出身。 2014 年から独学で画家となり、絵画展示のみならず、グラフィティやライブパフォーマンスの制作を通して、数々の音楽アーティストやアパレルブランドとコラボレーションも行っている。 パンデミックの影響を受けた2020年以降、人物の顔を歪め、背景に溶け込ませる独自の手法「WARP」を考案。 OLIは社会的混乱の中で、従来の美の基準に挑戦し、パンデミック後の新しい基準とバランスを探求する作品を生み出してきた。 彼の作品の主題となるファッションという変革的なモチーフと、「WARP」の融合は、社会と人間の精神に刻まれた消えることのない痕跡についての力強い解説だと言えるだろう。被写体は着飾り、キャンバスの中にはスタティックな優雅さと落ち着きが広がっているが、そこには多くの動的インスピレーションが散りばめられている。 OLIの作品は、歪みの中にさえ、美しさ、そして癒しの可能性があることを痛切に思い出させてくれると同時に、美しいものが持つ隠された側面を想像させてくれるだろう。
Han Jimin
Chair, 45.5x45.5cm, Oil on Canvas, 2023
IRIS SAKAI
In The Darkness, 72.7x60.6cm, Oil on Canvas, 2023
OLI
Corn Rose, 72.7x60.0cm,
Acrylic on Canvas, MoAcrylic on Canvas, Modelingpaste, 2023
Hamada Mugi |濱田むぎ
夕暮れは3倍重い (It's Three Times Heavier in the Sunset),
72.5x 90.7cm, Oil on Canvas, 2022
SOTSU|疎通
アーティスト
濱田むぎ / ハン・ジミン/ IRIS SAKAI / OLI
期間
2023年10月6日(金)~21日(土)
営業時間: 火曜~土曜 (午後 1 時~午後 7 時)
閉館:日曜・月曜
場所
ハローギャラリー東京
〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-28-7 西参道テラス E1
TEL: +81(03)6281-9434
ARTISTS
Hamada Mugi /Han Jimin /IRIS SAKAI /OLI
PERIOD
Friday 6 - Saturday 21 October 2023
Open: Tuesday-Saturday (1PM-7PM)
PLACE
Hello Gallery Tokyo
E1, Nishisando-Terrace, 4-28-7, Yoyogi, Shibuya, Tokyo 151-0053
TEL: +81(03)6281-9434